和歌山県では「独禁法に関する研修会に参加すれば、CPDSの学習プログラムとして認定(2単位)が受けられます」など、いくつかの研修でこのような内容のものがあるようです。
このことでよく事務所に問い合わせがあります。
「これって何なんですか」という質問。
CPDは継続教育で研鑽を積むことにより評価しようとするシステムです。
CPDSはCPDのひとつで、全国土木施工管理技士会連合会(以下、連合会)の継続教育制度のこと。単にSを付けたことで固有の名称となっています。
この連合会が発行する学習履歴証明書を提出することで、入札参加資格や入札が有利なる仕組みになっています。(CPDとして他の機関もあり)
CPDSに加入するためには、連合会で個人IDの取得が必要です。
特別な資格は必要ないようですが、あくまでも土木施工管理技士の技術向上のための継続教育という位置付けです。
加入時、履歴の申請時、証明書発行時などで有料となるようです。
さて、「独禁法に関する研修会」などのCPDSはどうなるか。
手続きとしては
①連合会に新規加入 ②学習履歴の申請 ③学習履歴証明書の発行申請
を経て初めて利用できます。が、
A 和歌山県の入札参加資格申請に使える?
B 入札に使える?
残念ながら A、B で使うためには
推奨単位というものがあり、連合会のものは20単位(年間)が必要。
独禁法に関する研修会は2単位なので、あと18単位足りません。
特に B で使うためには
土木施工管理技士として推奨単位以上の保有が必要。
総合評価方式の入札(3000万円以上)で利用可能。
前述の質問者様は、管工事業者で事務担当の方でしたので「使えないですね」
と回答しました。